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Advancements(進捗)自作完全ガイド #2 達成条件の組み合わせと報酬の設定

Advancements解説2

Minecraft バージョン1.12の最大の新要素「Advancements(進捗)」。前回は「タブやツリーの作成とアイコンや背景の設定」を解説しました。

第二回目となる今回は、

  • 進捗の達成条件を決める「Requirements」とは?
  • (A && B) や (A || B) といった達成条件の組み合わせを設定するには?
  • 進捗を達成した際の報酬の設定方法
  • 進捗達成時にコマンドを実行するには?

といった「達成条件と報酬の仕組み」を解説します。配布ワールドを自作したいなら、絶対押さえておくべき機能です。前回と同様、JSON文書を弄ったことがない方にも分かりやすいよう解説しました。一度読んでいってくださいな。

<< #1 タブやツリーの作成とアイコンや背景の設定

目次#

参考にさせて頂いたページ様#

Advancements – Official Minecraft Wiki
https://minecraft.gamepedia.com/Advancements

1.12 – Custom Advancements (AKA Achievements)
http://www.minecraftforum.net/forums/minecraft-discussion/redstone-discussion-and/commands-command-blocks-and/2809368-1-12-custom-advancements-aka-achievements

その他公式Wikiのいろいろな記事

進捗の達成条件の組み合わせを指定する「Requirements」の書き方#

Requirementsを解説します

ここからは、Advancementsを構成するJSONの中の「Requirements」の部分の書き方を解説します。

requirementsとは

進捗にはそれぞれ、複数の達成条件を設定できます。達成条件を複数書くと、通常は「全ての条件をクリアすると進捗達成」となります。

しかし、criteriaと合わせてrequirementsを書くことで、「条件1と2をクリアする、もしくは条件3だけクリアする」といった達成条件の組み合わせを指定できるようになります。

{ "criteria": { "trigger1": { "trigger": "minecraft:cured_zombie_villager" }, "trigger2": { "trigger": "minecraft:slept_in_bed" } } }

▲例えばこちらの進捗には、trigger1とtrigger2の2つの達成条件が設定されています。このままだと、trigger1とtrigger2の2つの条件を両方クリアしないと進捗達成になりません。

{ "criteria": { "trigger1": { "trigger": "minecraft:cured_zombie_villager" }, "trigger2": { "trigger": "minecraft:slept_in_bed" } }, "requirements": [ ["trigger1", "trigger2"] ] }

しかし、“requirements”:“trigger1”, “trigger2”を追記すると、trigger1またはtrigger2をクリアするだけで進捗達成になります。論理演算子を使うとtrigger1 || trigger2ということです。マイクラなのにプログラミングみたいで楽しいでしょ?

{ "criteria": { "trigger1": { "trigger": "minecraft:cured_zombie_villager" }, "trigger2": { "trigger": "minecraft:slept_in_bed" } }, "requirements": [ ["trigger1"], ["trigger2"] ] }

“requirements”: [[“trigger1”], [“trigger2”]]と書くと、trigger1とtrigger2を両方クリアしないと進捗達成になりません。しかし「全ての条件をクリアすれば進捗達成」がデフォルトの動作なので、これをわざわざ書く必要はありません。

{ "criteria": { "trigger1": { "trigger": "minecraft:cured_zombie_villager" }, "trigger2": { "trigger": "minecraft:slept_in_bed" }, "trigger2": { "trigger": "minecraft:slept_in_bed" } }, "requirements": [ ["trigger1"], ["trigger2", "trigger3"] ] }

この場合はどうでしょう? 1つめの四角括弧にはtrigger1だけ書かれていて、2つめの四角括弧にはtrigger2とtrigger3が書かれています。

答えは「trigger1をクリアしてなおかつ、trigger2またはtrigger3をクリアすれば進捗達成」なんです。論理演算子を使うとtrigger1 && (trigger2 || trigger3)というわけです。面白いでしょ?

{ "criteria": { "trigger1": { "trigger": "minecraft:cured_zombie_villager" }, "trigger2": { "trigger": "minecraft:slept_in_bed" }, "trigger2": { "trigger": "minecraft:slept_in_bed" } }, "requirements": [ ["trigger1", "trigger2", "trigger3"] ] }

ちなみに▲の場合はtrigger1またはtrigger2またはtrigger3をクリアすれば進捗達成です。

これで解決! Requirementsの書き方

  • [“A”], [“B”] → A && B
  • [“A”, “B”] → A || B
  • [“A”], [“B”, “C”] → A && (B || C)
  • [“A”, “B”, “C”] → A || B || C

進捗達成時の報酬を設定する「Rewards」の書き方#

rewardsの解説します

ここからは、進捗を達成した時の報酬を設定する「Rewards」を解説します。

rewardsの種類

進捗達成の報酬には「レシピのアンロック」「経験値の付与」「戦利品の付与」「ファンクションの実行」の4種類があります。「戦利品の付与」にはLootTableのJSONファイルが、「ファンクションの実行」にはファンクションのJSONファイルが必要です。

以下、4種類の報酬の設定方法を解説します。それぞれの報酬は組み合わせて使うこともできます。

進捗達成時にレシピをアンロックするには#

{ "criteria": { "joken1": { "trigger": "minecraft:used_ender_eye" } }, "rewards": { "recipes": ["minecraft:jukebox", "minecraft:noteblock"] } }

“recipes”: [“ID”, “ID”,”ID”…]と書くことで、進捗達成時に指定したIDのアイテムのレシピがレシピブックに表示されるようになります。

{ "criteria": { "joken1": { "trigger": "minecraft:used_ender_eye" } }, "rewards": { "recipes": ["minecraft:compass"] } }

ちなみにIDを1つだけ指定するならこう書きます。

進捗達成時にLoot Tableの戦利品を与えるには#

{ "criteria": { "joken1": { "trigger": "minecraft:used_ender_eye" } }, "rewards": { "loot": ["minecraft:entities/zombie", "minecraft:chests/nether_bridge"] } }

“loot”: [“名前空間:LootTableへのパス”, “名前空間:LootTableへのパス”]と書くことで、進捗達成時に指定したLootTableのアイテムを与えることが出来ます。

ちなみに上記の進捗を達成すると、ゾンビのドロップアイテムと、ネザー要塞のチェストの中身がもらえます。

{ "criteria": { "joken1": { "trigger": "minecraft:used_ender_eye" } }, "rewards": { "loot": ["napoan:chest/test1"] } }

自作のLootTableを指定することも出来ます。例えばワールド/data/loot_tables/napoan/chestにtest1.jsonという名前でLoottableのJSONファイルが置いてある場合は“loot”: [“napoan:chest/test1”]と書きます。

Loot table(ドロップ表)の呼び出し方/JSONの書き方完全ガイド

LootTable(ドロップ表)完全ガイド
https://www.napoan.com/loot-table-perfect-guide/

LootTableについて詳しく知りたい方、自作したい方はこちらの記事をお読み下さい。おそらくコマンド解説カテゴリでこのブログ最長の記事です。

進捗達成時に経験値を与えるには#

{ "criteria": { "joken1": { "trigger": "minecraft:used_ender_eye" } }, "rewards": { "experience": 810 } }

進捗を達成した時に、シンプルに経験値を与えることもできます。“experience”: 経験値の量と書くだけです。

進捗達成時にファンクション(複数のコマンド)を実行するには#

{ "criteria": { "joken1": { "trigger": "minecraft:used_ender_eye" } }, "rewards": { "function": "napoan:challenges/test1" } }

これが一番配布ワールド制作に役立つ機能です。進捗達成時に、ファンクションを実行できるんです。“function”:”名前空間:ファンクションファイルへのパス”を書くだけです。複数のファンクションを指定することはできないのでご注意下さい。

「ファンクション」システムの解説

function解説
https://www.napoan.com/pc-112-functions-guide/

ファンクションの作成についてはこちらの記事をお読みください。可能性が無限大な素晴らしい機能です。

複数の種類の報酬を同時に使えます#

{ "criteria": { "joken1": { "trigger": "minecraft:used_ender_eye" } }, "rewards": { "recipes": ["minecraft:map", "minecraft:noteblock"], "loot": ["minecraft:entities/skeleton", "napoan:boss/boss1"], "experience": 1000, "function": "napoan:challenges/test1" } }

「レシピのアンロック」「戦利品」「経験値」「ファンクションの実行」の4種類の報酬は、同時に使うことができます。めちゃくちゃ報酬が豪華な進捗を作ってみましょう!

{ "criteria": { "joken1": { "trigger": "minecraft:minecraft:bred_animals" }, "joken2": { "trigger": "minecraft:player_killed_entity" }, "joken3": { "trigger": "minecraft:used_ender_eye" }, }, "requirements": [ ["joken1"], ["joken2", "joken3"] ], "rewards": { "recipes": ["minecraft:map", "minecraft:noteblock"], "loot": ["minecraft:entities/skeleton", "napoan:boss/boss1"], "experience": 1000, "function": "napoan:challenges/test1" } }

“requirements”も使うとこんな感じです。こちらの場合は「動物を繁殖させて、なおかつエンティティをキルするかエンダーアイを使うと、地図と音符ブロックのレシピがアンロックされ、スケルトンと自作ボスの戦利品を入手し、1000経験値がたまり、自作のファンクション「test1」が実行される」というものです。色々組み合わせると楽しいでしょ。

次回予告#

次回は3

次回の#3では、進捗達成条件として使えるトリガーの種類と、それぞれの使い方を解説する予定です。お楽しみに。